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経産省、東電本社に要請に行きます

いかがお過ごしでしょうか? 竜巻だ、雷だ、若朱鷺の巣立ちだ、社会保障と税の…、とあわただしく日々が過ぎ、5月も終わろうとしています。

先回お知らせしたとおり、6月1日に経済産業省と東京電力本社に要請に行ってまいります。

過日県政記者クラブに取材をお願いしました。その時の文書を掲載します。


県政記者クラブ様
いのち・原発を考える新潟女性の会
山内悦子 大野和 佐藤早苗 
桑原三恵 本間伸子 樋口由美子

連絡先: 桑原三恵(くわばらみえ)
953-0041新潟市西蒲区巻甲756-15
TEL 0256-72-5091
携帯 090-4625-9809
Email kuwabara-756@ae.wakwak.com

「いのち・原発を考える新潟女性の会」は中越沖地震による柏崎刈羽原発の被災をきっかけに2009年3月に上記6人でたちあげ、これまでに11回の学習交流会を開催してきました。とかく難解な原発の諸問題を分かり易く学び語り合うなかで解決の道を探っていこう、というのが会の主旨です。これまでの学習交流会のテーマは下記をご覧願います。

 会の活動、とりわけ昨年の原発事故発生以降4回にわたる学習交流会を通して私たちは、1日も早く脱原発社会を実現していかねばならないと痛感しています。加えて、事故を起こした態勢が責任を問われることもなく依然として原発行政を進めていることに強い危惧の念を抱いています。
脱原発に向けて署名活動等、様々な取り組みが展開されていますが、会では市民の声を直接届けたいと考え、3月以降脱原発に向けての声を寄せていただく取組をしてきました。これまで100人を超える方々の声が寄せられています。

このたび寄せられた声を添えて下記の内容の要請を、経済産業省と東京電力本社にいたします。ささやかな行動ではありますが、取材をよろしくお願い申し上げます。

(1) 日程 6月1日(金)
      経済産業省要請 13:00~14:00
      東京電力本社要請  16:00~17:00
(2) 要請の概要
① 経済産業省への要請
・ エネルギー政策の誤りと事故について徹底的に検証し、国民に謝罪すること
・ 国内の原子力発電所を全て再稼働させることなく閉鎖し、再生エネルギーを中心としたエネルギー政策にきりかえ、原発の後始末を開始すること
・ 原発輸出促進政策を止めて、原発メーカーに事故の賠償責任を課すよう、原子力損害賠償制度を改めること
・ 保安院は審査業務を中止し、停止している原発の安全性を確認する業務に移行すること
・ 国が認定した東京電力の「総合特別事業計画」のうち、2013年度以降の柏崎刈羽原発再稼働に関して認定を撤回すること
② 東京電力本社への要請
・ 柏崎刈羽原発を再稼働することなく閉鎖すること
・ 被害者の方々への賠償を要求に沿って迅速に支払うこと
・ 放射性物質が環境に流れでないよう、万全の処置をとること
・ 電力全面自由化と再生エネルギー政策促進に寄与すること

(3) 参加者  会のスタッフ6名

* 学習交流会のテーマ
<2009年>
第1回 「刈羽村いのちを守る女性の会」との懇談会
      第2回 「母なる地球を救えるの? エコさいばんinにいがた」
      第3回 「平和利用のかげで -原子力発電所・被ばく労働者の実態―」
           講師:渡辺美紀子さん(原子力資料情報室)
<2010年>
第4回 「どうする?原子力発電所の“ゴミ”パート1」
      第5回 「どうする?原子力発電所の“ゴミ”パート2」
      第6回 「どうする?原子力発電所の“ゴミ”パート3 暮らしと再処理」
    <2011年>
第7回 「柏崎刈羽原発7号機の悲鳴! わたしたちの安全・安心は…?」
      第8回 「福島原発事故と放射能 
~低線量被ばくってホントにだいじょうぶなの?~」
講師:崎山比早子さん(高木学校、国会事故調査委員会委員)
      第9回 「脱原発にむけて 柏崎刈羽原発の状況と県内の汚染状況」
<2012年>
第10回 「柏崎刈羽原発で過酷事故がおきたら 被ばくしないで避難できるの?」
           スピーチ:菅野正志さん(「子ども福島」メーリングリスト・メンバー)
      第11回 「内部被ばくとは」
           講師:矢ヶ﨑克馬さん(琉球大学名誉教授)


* 117人の方々から「声」を寄せていただきました。ありがとうございました。
「声」にはそれぞれ深い思いが込められています。読んでいて何度も涙がこぼれました。その思いをいっそうアピールできるように、「声」を書いていただいた紙を模造紙に貼りました。

模造紙の真ん中には、新潟市の書道家故横山蒼鳳さんからいただいた「原発大罪」と「原発の世をわれ生き残り」との書をコピーしたものが貼ってあります。どちらの書も、事故後の昨年秋の作品で同12月の第78回書壇院展に出品なさったものです。私はお会いしたことはなかったのですが、この3月19日に次のお手紙と共に書を写真にしたものを頂戴しました。


「前略
私は原告となるための申出書類を出しました。
“女性”ではありませんが、この作品は昨年12月に開かれた全国的な展覧会に出品したものです。(東京都美術館が改装工事のため、新潟市の県民会館、リュートピア、市美術館で開催)
私の作品が趣旨に沿えるものなら自由に使ってもらいたいのでお送りいたします」


 お礼のお手紙はさしあげたのですが、上記のように使わせていただくことをお伝えすることはできませんでした。横山さんは4月29日に永眠されました。(享年78歳)柏崎刈羽原発差止め訴訟の原告になられて未来世代に原発のない故郷を残そうと決意なさった矢先のことでした。もっと早く直接お会いして使途について説明しお話も伺いたかったと、悔やまれてなりません。横山さんに「ご遺志を受け継ぎます。力をお貸しください」と語りかけながら、コピーを貼らせてもらいました。

* 経産省への5項目の要請のポイントは、国内原発全機を再稼働させることなく閉鎖することです。

即時脱原発を要請します。

「観念論的な即時脱原発派」(飯田哲也さんの造語<朝日新聞5月19日フロントランナー>とよばれてしまいそうですが、観念論的どころか、現実に立脚すればこれしかないと思います。経済が、電力が、と騒いで原発再稼働を急ぐ一派は「楽観論的な無責任原発容認派」です。飯田哲也さんは10年かけて脱原発にシフトするとお考えのようですが、こちらも事故を誘発するような自然災害はたぶん発生しないだろうし、安全性もなんとか持つのではないかという「期待論的な長期ズルズル型脱原発派」ではないでしょうか?大規模地震発生の可能性が指摘されています。私たちに残された時間は長くはないのかもしれないのです。

現在の原発は、過酷事故は起きない前提の審査基準、いわば欠陥基準に合格している「審査不十分原発」です。新たに基準を作るとしても、想定できる範囲は限られていて、テロも含めてあらゆるリスクに対して安全性を保てる原発を造ることは、経済性との関連で無理でしょう。

事故後、原発擁護派の皆さま方は「リスクバランス論」を唱えておられます。「原発に“絶対安全だ”はない。最大の安全対策をしたうえで、原発のリスク、電力や地球温暖化、経済のリスク等のバランスを考えて原発を稼働させていく」というもので、民主党の前原さんはこの論をさかんに展開しておられるようです。それにしても、前原さんは3.11以降経験した原発のリスクを大したことはなかったというのでしょうか?福島の苦難はやっぱり他人事でしかないのでしょうか?だとしたら、そんな人にこの国の政治をゆだねるわけにはいきません。

原発のリスクは、飛行機事故のリスクなどと比べようがありません。何十年、ひょっとすると百年以上にわたって広範囲に(福島第1から流れた放射能は地球をまわっています)人の命をおびやかし環境を汚染し続けるリスクです。社会が抱えてはいけないリスクです。

「でも、原発がなくなれば実際日本経済は困る」という声が聞こえてきます。確かに日本は原発に依存してきたのですから、それがボツになれば「困る」ことは起きてくるでしょう。だから対策をうつのです。原発が動かない埋め合わせをしながら同時にこれまでなかった分野を活性化して、起業も雇用も増やしていく、それは不可能なことなのでしょうか?どうも見ていると、原発を動かしたい派が対策の行く手を阻もうとして、脅しの文句を発し続けているように見えます。その中心が経団連であるように見受けられます。日本経済を牽引する経営者たちが、目先のことにだけ目を奪われているような気がしてなりません。

…と、ここまで書いて管理栄養士並びに調理師業務(=夕食つくり)に従事、18:00のNHK ニュースをみたら、どうも再稼働に前進のよう、関西広域連合も理解と藤村官房長官。連れ合いと「明日あたりかねー」と言っていたのですが、19:00NHKニュースでは今夜4大臣会合を開くとのこと。関西広域連合の橋下さんは電話会議参加で「期限付きで…」、嘉田滋賀県知事は「財政的…」と、あの弁舌柔らか中味辛辣の再稼働批判はしぼんだ様子。いずれ政治家ですから、いわゆる「落としどころ」を見つけて結論をだしていくのでしょうが、原発再稼働を政治的駆け引きで認めるなどあってはならないことです。政府が言う大飯原発の安全性など、内部にどんな問題が潜んでいるかろくすっぽ確認もせずに、絆創膏や包帯、眼帯、松葉づえ、車いす等、応急措置程度の対策で「だいじょうぶ」と言っていることは明らかです。原子炉内の核燃料はそんな応急措置対策でコントロールできる代物ではないことは明らかです。

にもかかわらず再稼働させる…今日の朝日新聞1面に「原発止めては生活成立せず」とでています。野田首相の衆議院本会議での答弁だそうです。まるで脅し文句のような物言いにも怒りをおぼえますが、この言葉に表れている「安全性より経済優先」は許すことができません。この考え方こそが福島第1の事故を起こしたのです。「とことん安全性を追求します、それで再稼働が少し遅れても仕方ありません、皆さんも我慢してください、2度と事故を繰り返すわけにはいかないのですから」ではないのです。経過を見てください。

当初、ストレステストの結果で再稼働としていた → ところが、班目さんに「二次までやらなければ安全性の確認はできない」いわれ、専門家からもストレステストについて再稼働の判断材料ではないと指摘が相次ぐと → 福井県が求めていた「暫定的安全基準」にのっかって、政府がそれを示すとして、わずか数日で作り上げ → 関電にも工程表を提出させて → 電気が足りないという再稼働の理由にクレームがついたら → 需給検証委員会を立ち上げ「足りない、足りない」と叫び続け → 5月半ばにようやく需給対策が決まると → 20日すぎに藤村官房長官「LNG買い増しで国民所得海外に流出、電気料金引き上げは避けられない」枝野経産相も「原発運転停止が長引けば全国的に電気料金が10%ほど上がる」と電気料金値上げを叫び始め → 野田首相が社会保障と税の一体改革特別委員会で「おおい町議会が同意したことは大変重たい事実だ」と。つまりは「町議会同意があれば十分でしょ」と。

政府の言い分は微妙にずれていくのですが、それは再稼働という照準に合わせて世論誘導していく手法です。

結局この流れのなかで、大阪府市の8提案、滋賀・京都知事が出した7項目の提言はいったいどうなっているのでしょう?
そして、5つの国民的共有課題①安全性は不十分②地元とはどこか③規制庁はできていない④防災計画はできていない⑤過酷事故対策は不十分、は何一つ解決していないのです。

おそらく、再稼働、決まるのでしょう。であれば、なおのこと、6月1日再稼働への抗議も含めて即時脱原発を要請してきます。

* 東電には下記を根拠に「柏崎刈羽原発の閉鎖」を要請してきます。

① 柏崎刈羽原発は2007年7月の中越沖地震で想定を数倍超える揺れに襲われ4000に近い故障が発生しました。世界的にも例をみない震災原発です。
② 地震後の機器設備の点検は極めて不十分です。
③ 原発建設には不適切な地盤です。
④ 柏崎刈羽原発に係る地震・津波の貴社の想定は信頼に足りません。
⑤ 脆弱な機器設備があります。
⑥ 東電の原発に関する運転管理能力は大きな問題があり、震災原発7基の運転を認めることはできません。


要請書は次回報告と共に掲載します。
県当局への要請は何回か経験しています。経産省・保安院のお役人とは説明会で何度かお話しさせていただきました。東電の柏崎刈羽原発の社員の方々とは傍聴でお会いしていますが、本社は初めてです。
伝えたいことをシッカリお話ししてきます。

では、いろいろありますが、まずは元気に良い日々でありますよう!
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迷惑

いかがお過ごしでしょうか?前回更新から2週間も過ぎてしまいました。

花咲き乱れ、空気も澄んだ一番良い季節のまんなかでダラーッと“全身解放”で過ごしたかったのですが、そうはいかず…

5月10日「原発からいのちとふるさとを守る県民の会」で県原子力安全対策課に申し入れ
  12日 原子力資料情報室総会出席のため東京へ
  13日~16日 要請文作成
  17日 スタッフと要請文検討会議

あいだを縫って通院したり、学生時代からの友人と会ったり、管理栄養士(我が家の、もちろん無免許)の仕事をしたり…と、常に変わらぬあわただしい日々でした。

少し説明します。

まず「原発からいのちとふるさとを守る県民の会」について
 2007年7月の中越沖地震で被災した柏崎刈羽原発が抱える諸問題について取り組むため県内の原発反対運動グループが集まって作った組織です。これまで、県当局への申し入れ、東京電力柏崎刈羽事務所や保安院現地事務所への要請行動、講演会、集会、1000万人署名等に取り組んできました。
 構成団体: 柏崎刈羽原発反対地元三団体、プルサーマルを考える柏崎刈羽市民ネットワーク、緑と反プルサーマル新潟県連絡会、いのち・原発を考える新潟女性の会、原発反対刈羽村を守る会、脱原発をめざす新潟市民フォーラム、刈羽村生命を守る女性の会、I女性会議、新潟YWCA、ピースサイクル新潟、原水爆禁止新潟県協議会、新潟県平和運動センター

「原子力資料情報室」について
 1970年代半ばから、政府・業界から独立した立場で原子力に関する調査研究・情報発信をしているNPO法人です。全国の反対運動の羅針盤のような存在で、3・11以降はUstreamを駆使して、事故の実態と問題点を発信し続けています。現在会員数は3000人を超えています。詳細はHP(http://cnic.jp/)をどうぞ。

「要請文」について
 2月末に提起したアクションプラン(皆さんの「声」を寄せていただいてそれを持って経産省、東電本社に要請に行く)を実行します。要請日は6月1日(金)、経産省は13:00~14:00、東電本社は16:00~17:00です。要請内容と「声」の集約については次号で報告します。経産省はスタッフの知り合いの国会議員を窓口にお願いしました。東電本社は電話でお願いしたのですが、スンナリとうけいれてもらい、しかも丁寧な対応で、ちょっと意外でした。


さて、今日の本題は、最近の新聞記事から。などというと「○○○解説委員××さん」と続きそうですね。

最近の若い世代は新聞をあまりお読みにならないとか。私にとっては、新聞が一番の情報源で思考のヒントを与えてくれるものでもあります。何がどこでいつ起きて、人が何をし何を語ったかは現実の狭い生活空間を超えて、社会の一端と人のあり方を示してくれます。「記者クラブ」と名付けられた機関が統制している実態はあるのでしょうが、そこを含んだうえで新聞を2紙読み込み、ネットで情報をさぐっていくと、だいたいこんなことなのかなぁと見えてくるものがあります。時系列で事象を整理し、考慮すべき項目をリストアップしていくのに、私の場合は切り抜きがとても“お役立ち”です。朝日新聞と新潟日報の原発関連記事を切り抜きます。巻原発反対運動の一番多忙な時も、深夜一人シコシコと原発関連記事の切り抜きをしていました。3.11以降、切り抜きは格段に増えて日課のなかで占める作業量はなかなかなものがあります。A4版の両面に貼ってリングでまとめた厚さ平均4㎝の切り抜き帳が現在36冊目になりました。

5月9日から20日までの新聞に載った“ちょっと注目”記事から2~3拾ってみます。

5月8日 なり手がいなかった東京電力の新社長に「東電生え抜きの広瀬直己常務(59)」昇格

 すでに会長は原子力損害賠償支援機構の下河辺和彦運営委員長が決まっています。これで「東電再生」にむけて懸案の「総合特別事業計画」を国が認定する段取りがついた、というわけです。

(Q1)なぜ“なり手”がいなかったの?
(お答え)そりゃ、そうでしょ。だって東電は破たん寸前というか、まあ、すでに破たんしているというか。それに賠償、廃炉等々、難題ばかりだもの。いくら「“社長!”と、一度はよばれてみたい」人だって、そんな状態の会社の社長はなりたくないでしょうよ。新聞によると候補にあがった財界の大物は「東電の社長なんかになると不買運動が起きてしまう」と言って断ったとか。“貧乏くじの引手”はいなかった、このことひとつ取ってみても、東電はもう会社としてやっていけない状態になっているのに、国はそんな東電を「ヨイショ!」しようとしているのですよ。

(Q2)広瀬直己常務ってどんな人?
(お答え)新聞に載っていた会見での発言です。

「(原発は)全然だめだという議論にするのはエネルギー政策上もったいないと思っている」
「原子力は国のエネルギー政策の大きな土台」
「原発新設は国の政策の根幹だ」
「(再稼働の理解を得る地元の範囲は)安全協定をむすんでいる県と柏崎市、刈羽村が対象」
「電気料金をある程度おさえるために、柏崎刈羽原発を基幹電源として活用する。再稼働にあたっては地元の意見が最大限尊重されなければならない」
「我々が一番よく知っていてベストの解(答え)を提供できるから黙って従いなさい、という姿勢が一番悪かった」

 原発を厚く信頼し、柏崎刈羽原発を頼りに東電を立て直していく決意に満ち溢れている人のようです。


5月9日野田政権が東電の「総合特別事業計画」(4月26日提出)を認定しました。
 
(Q1)「総合特別事業計画」ってなに?
(お答え)政府は賠償を確実に進めるため賠償主体の東電を存続させ、賠償の財源を国が支援する(一時的にたてかえる)ために原子力損害賠償支援機構を立ち上げました。政府が直接東電とやりとりするのではなく、両者の間に支援機構を置いて東電のリストラと改革を進めていくことにしたわけです。お金をたてかえるのだから、東電さん、あんたたちも“乾いたタオルをしぼるがごとく”リストラにつとめなさいよ、ということで、じゃぁ、どうするかを具体的に計画・実行させるのが支援機構です。東電がもらったお金を返済できるように(つぶれかけている東電を再建するために)国に「こういうことをします」と約束したのをまとめたのが「総合特別事業計画」です。

(Q2)計画の内容は?
(お答え)聞き捨てならない計画ですゾ!
<収支計画概要>
・ 政府が1兆円出資して50%超の議決権を持つ
・ 金融機関から1兆円借りる
・ 今年4月から家庭用電気料金を値上げし、2013年4月以降柏崎刈羽原発を再稼働させ、2013年度には1千億円の黒字を出す
<組織見直し概要>
・ 社外取締役を過半数にして「委員会設置会社」にする
<リストラ概要>
・ 10年間で3兆3650億円のコスト削減をする

(Q3)えーっ、柏崎刈羽原発の再稼働を国が認めたってわけ?
(お答え)そうです。安全性も全く確認せずに2013年4月再稼働という計画を「ふむふむ、よかろー」と認めたのです。ありえない暴挙です。許せない暴挙です。
西沢社長は次の計画を示しました。
    2013年度:(4月)1号機 (5月)7号機 順次5、6号機
    2014年度:3、4号機
    2015年度:(秋)2号機
    
“えだのん”とネット上でよばれ、もてはやされているのか、あそばれているのか不明な経産相枝野幸男氏の発言を紹介します。

「原子力規制庁の安全確認が条件。経営計画を立てるための仮置きです」
「再稼働は経営の観点で行った認定とは別問題」

こんな言い訳を「あぁ、そうですか」と認めるわけにはいきません。

政府は、この計画でいけば東電も遅くないうちに黒字に転じ、国にお金を返済することもできる、金融機関も「それなら貸しましょう」と融資してくれる、ということで計画を認めたのですから、柏崎刈羽原発再稼働は東電再建の欠かせない前提条件として認定されているのです。仮置きなどではありません。
下河辺新会長も言っています。
「再稼働ありきではないが、原発を想定しない計画は現実には絵に描いた餅だ」」
広瀬新会長も言っています。
「電気料金をある程度おさえるために、柏崎刈羽原発を基幹電源として活用する」

つまり、「総合特別事業計画」とは、柏崎刈羽原発再稼働が東電が生き延びる条件で、別な言い方をすれば再稼働しなければ東電はつぶれて国にお金も返せなくなり、賠償のほとんどを国が負担することになるという筋立ての計画で、国はそれに大きな“花丸”をつけたのです。

国は安全確認を蹴飛ばして、柏崎刈羽原発の再稼働を認めたのです。
枝野氏がいう「安全確認が条件」なら、安全確認ができないうちに計画に載せてはいけないはずです。

枝野氏が、柏崎刈羽原発の実態、①ストレステスト1次評価報告に239箇所ものミスがあった ②周辺断層の連動の可能性があり調査が続いている ③2~4号機は中越沖地震後の点検すら終わっていない、を知りながら認定したのです。「なに、たいしたことはないさ。地元もおおい町のように“理解”させるさ」とタカをくくっているのでしょう。

柏崎刈羽原発再稼働を計画通り進めるためには、何としても大飯原発再稼働を突破して、再稼働容認の流れを作っておきたい、そんな声が永田町あたりから聞こえてきても不思議ではありませんね。

泉田知事は計画が認定された翌日、下記のコメントを発表しました。

「…当該事業計画の収支見通しでは、来年4月から順次柏崎刈羽原子力発電所が再稼働することを前提として、料金算定がなされています。
 国から支援を受けるために計画を作らざるをえないという状況があったとしても、一昨日の広瀬常務の原発をゼロにするのはもったいない、という安全を軽視した発言は看過できません。
 加えて、福島原発事故の検証と社内のけじめもつけられていない中で、再稼働に具体的に言及し、それを国が認定するということは極めて遺憾です。
 再稼働が前提であれば、東京電力からの説明を受ける意味を見出すことはできません」


もっとたくさん紹介したい記事はあるのですが、大分長くなってきたので、最後に…

5月18日東電原発事故で福島県川俣町から避難し、一時帰宅中に自死なさった渡辺はま子さんのご遺族が東電に約9100万円を求める裁判を福島地裁に起こしました。

ご遺族が語った避難生活でのはま子さんは、東電原発事故が人々に与えたあらゆる苦しみを一身にせおったようで、どんなにつらかったろうか、苦しかったろうかと、そばにいて背中を撫でてさしあげたいようです。

ご遺族は4月に東電へ賠償請求したのですが、東電が回答を保留したので裁判に踏み切られました。

東電のコメントです。

「原発事故で多くの皆様に迷惑をかけ、心からおわびする。訴訟に関する回答はさしひかえたい」

迷惑! 大切な家族を奪われた渡辺さん一家は、東電に迷惑をかけられたのですか?はま子さんの自死は原発事故が生んだ迷惑なのですか?それとも、はま子さんの死は事故と関係ないよと言い切るのですか?

事故を過小評価し続けている東電は、事故による人々の苦しみ、被害・損害も過小評価し続けています。東電が起こした事故で、おびただしい数の人々が深く傷つけられ、苦しんでいるのです。明日の見通しのつかない暗闇に置かれているのです。そのことに思いを致さない東電という組織、そこでリストラしてもまだ600万円を超える年収(平均)を手にして東電再建にいそしむ人々、再稼働を進め料金値上げを認めて東電再建に手をかす政権…私たちもまた暗闇におかれていることに気づきます。

暗闇のなか、どのように歩を進め光を求めていくのか、次回にします。

最後までお読みいただいてありがとうございました。
よい日々でありますよう!

1日遅れのメッセージ

昨日5月6日早朝、北海道電力泊3号機が冷温停止状態に入り、この国の50基の原発すべてが運転停止となりました。

声高な「原発が全部止まったら、たいへんなことになる」キャンペーンに反して、私の暮らしはいつもとかわらず、家族と朝食を食べ、昨日の関東各地の竜巻の被害のニュースをTV で見ながら亡くなられた中学生のご家族の悲嘆を思っています。


今日は「いのち・原発を考える新潟女性の会」からの全号機停止に際してのメッセージです。1日遅れになってしまいました。

<メッセージ>

1938年ドイツでウランの核分裂が発見され、世界は「核の時代」を歩み始めました。

7年後アメリカは、その発見を原子爆弾に利用して広島、長崎の上空で炸裂させ、何十万人ものかけがえのない命を奪いました。

その8年後の12月、アメリカのアイゼンハワー大統領は核の時代の覇者たるべく「核の平和利用」を提唱しました。

その翌年3月、中曽根康弘氏が国会に初の原子力予算案を提案しました。第5福竜丸が太平洋上でアメリカの水爆「ブラボー」の実験で被ばくした翌日のことでした。

原子力予算案は可決され、敗戦後アメリカに禁じられていた原子力研究が本格的に再開され、この国の「核の時代」がスタートしました。

1970年敦賀1号炉が営業運転を開始、以後41年間この国は原発をエネルギー政策の中心に据えて

電力会社を手厚く保護しながら

私たちが払う電力料金に税金を課し、立地対策や立地後の支援策にふんだんの金を使って

地域の自治をゆがめ、人々を分断しながら

海辺の小さな市町村に54基もの原発がならぶ「原発列島日本」を編み出してきました。


41年の間には、少なからぬ専門家の皆さんが、事故の危険を、地震の危険を、機器設備の脆弱性を、老朽化の危険を、規制当局と電力会社の癒着とずさんさを、被ばく労働の問題と救済を、放射性廃棄物の問題を、何度も警告・告発しました。

1979年にはスリーマイル島原発事故、1986年にはチェルノブイリ原発事故が起きたにもかかかわらず、規制当局も電力会社も自ら作った「安全神話」にしばられ事故対策を放置してきました。

電力9社は毎日のように起きている原発のトラブルを「事象」と呼び、地域独占・利益最優先の日々に「隠ぺい・ねつぞう・改ざん」体質を深めました。規制庁である保安院もその「温床」にひたってきました。

2011年3月11日に発生した東京電力福島第一原子力発電所の過酷事故は、41年にわたる日本の原子力政策の、いわば当然の帰結でもあります。

原発推進の中枢の人々はすでにかなり強度の視野狭窄シンドロームに陥り、世界が苦難の日々を通して手に入れた「人権思想」や「社会倫理」に基づいての判断力を喪失しているようです。

事故を起こしたものの責任と謝罪が果たされていません。
私たちは、福島の人々への手厚い保護と救済を、政府に東京電力に強く求めていかねばなりません。

地震の影響は不明であるにもかかわらず「重要な機器設備の安全は保たれた」として作りあげた「安全対策」は「ねつぞう・改ざん」です。

再稼働に向けての4大臣会合の議事録は未だ作られていません。「隠ぺい」です。

事故につながったすべてのことを、洗い出さねばなりません。それは再稼働のためではありません。

この国が歩んだ41年間の日々がどうであったかを徹底的に顧みることは、事故を体験した私たちの次代への責務です。はびこってしまっている「隠ぺい・ねつぞう・改ざん」体質を払しょくするために必要です。

そして、もう原発は止めましょう。

事故は防ぎきれません。こんな当たり前のことを私たちは「原発推進キャンペーン」にのせられてうっかり忘れてしまっていました。

電気の使い方を考えましょう。電気が必要→原発必要というあまりにも単純な理屈を私たちは押しつけられてきました。

この国が経験している自然の脅威「地震、津波」に昨日の竜巻も加えねばなりません。脅威は他にもあります。しかし、自然の脅威は人智を超え、ほとんど打つ手はありません。東電の事故で立証済みです。

人は「わかっていたのに」また繰り返してしまいがちです。でも原発事故は絶対に繰り返してはなりません。これが究極の合意事項のはずです。

足踏みはやめましょう。私たちは脱原発に向けて前に進まなければなりません。

そのために何ができるか、考え実行していきましょう。「いのち・原発を考える新潟女性の会」はスタッフ6人全員が60歳代以上ですが、そんな私たちにもできることはあると思っています。

スタッフの一人が言っています。

 「何もしなければ何も生まれない。たとえ堂々巡りでも、動いていれば前に進めるよ。1センチでもいい、何もしないよりはいい」


原発全号機停止に際しての「いのち・原発を考える新潟女性の会」からのメッセージを、最後までお読みいただきありがとうございました。
よい日々をお過ごしくださいますよう。

太郎さんのこと

いかがお過ごしでしょうか?今日は「子どもの日」、3日前とうって変わって新潟は雨上がりのくもり空、室温17℃、セーターがほしいような朝です。

今日は太郎さんのことから始めます。そう、あの山本太郎さんです。

昨日の朝日新聞に「言おうぜ 言いたいこと」のタイトルで山本太郎さんと沢田研二さんの記事が載っていました。お二人の共通項は、3.11をきっかけに「反原発」をカミングアウトなさったこと、そのことについてのインタビュー記事でした。

震災後「行動しろ」「するな」という相反する内なる声に堂々巡りを繰り返していた太郎さんが、一歩踏み出したきっかけは、仕事先のホテルで偶然見つけた原発の賛否を問うツィッターに「反対!」と書き込みをしたことだったそうです。

 「涙がこぼれた。やっと自分に戻れた気がした。3.11から29日がたっていた」
                 (以下、引用は朝日新聞5月4日からです)

太郎さんの涙は2つのことをもの語っているように思います。

ひとつは、それまでの苦しい葛藤を乗り越えた涙です。

1か月近い間、太郎さんは周囲の方々といつものとおり冗談を言い合ったり、仕事の話をしたり、TVやドラマや、人気タレントに社会が要請する様々な仕事をこなしながら、目と耳は原発事故の情報にくぎ付けになっていたのでしょう。政府や東電、推進を支えてきた専門家たちの無策、無責任への強い怒りと犠牲を強いられた福島の人々への強い共感があふれるようにわきあがっていたことと思います。おさえきれないような思いを抱えながら、普段の日常をこなしていけば仕事と生活は順調に進む、しかしそれでいいのか?お前の人生はそれでいいのか?-そんな日々が29日も…。私だったら、1週間も、もちません。面倒になって、投げ出して、もう見ないようにする、考えないようにする、誰かに「どうなの?」などと聞かれたら、テキトーにごまかす…そうなってしまいそうです。太郎さんは内なる戦いから逃げることなく苦しい日々を重ねられました。その上での決意です。だからこそ、決してゆらぐことのない強い決意になったのだと思います。

涙のもう一つのわけは記事の中にあります。

「やっと自分に戻れた」です。太郎さんはきっと周囲を思いやるとても優しい人なのでしょう。責任感も人一倍強いと思います。仕事でもプライベートでも、太郎さんは周囲の期待に応えていくことを大切にしてきたからこそ、悩みは深く葛藤も激しかったのでしょう。「反原発」を表明することは周囲の人々の期待にそわないことにつながり、それは即生活の根本を脅かすことにもなります。それでもあえて表明を選びました。周囲の期待に応え続ける人生ではなく、自らの意思で行動していく人生、思いと行動をばらばらにしない人生を太郎さんは選んだのだと思います。「やっと自分に戻れた」は、それまで自分をおおっていたベールを脱ぎ捨てて、周囲の声ではなく内なる声に応えて生きていく新たな地平に自らを置いたことをあらわしています。「ここまで頑張った。でもこれからはもっと自由に生きるよ、たとえ苦労が多くても、そのほうがいい。僕は僕の手で僕を解き放つんだ」 涙は太郎さんの「解放宣言」だったと思います。

決意の翌日、高円寺での反原発デモに参加、その後の福島支援活動や再稼働(九州電力玄海原発)抗議行動に取り組むなかで、予想通り仕事は激減したそうです。

 「スポンサーからの圧力などがあったとは聞いていない。しいて言うなら、『現場の空気読み』だったのだろう」

実際圧力があったかなかったかは、わかりません。圧力をかける側は巧妙にやるでしょうし、受ける側は「受けた」などとは簡単に言わないでしょうから。どちらかが言わない限りわからないのですから。

現代は、さすがに治安維持法、特高警察の時代ではないので、「言論、行動の自由と権利」を有名無実にするためのツールは、まさに記事のとおり「空気読み」なのだと思います。
「空気読み」とは、こんなことを言ったりしたりするとまずいんだよなァと「自己規制」して言論行動の根拠を周囲に委ね合わせることですよね。原発のケースで言えば、3.11以前私たちは「温暖化防止だったりとか-、コストも安いだったりとか―、日本経済を考えると原発ないと困るしー、なのでやっぱ原発必要だと思うし-」というような「空気」で社会全体をおおって、「原発反対!」などと言うと「空気を読めない人」とレッテルを貼られ、あの人はちょっと違う人、それが進むとちょっと変わった人、しまいには付き合えない人としてはじきだされかねない、そんなことにならないように原発の話題はお互いに避ける、原発反対を言い出すような人はメディアに乗せない、というふうに誰かに指示されずとも、自ら言論と行動をお仕着せの枠のなかにはめて原発推進の一翼をになわされてきたのではなかったでしょうか?

3.11以降、「空気読み」を脱し、あえて周囲との調和を破って、自らの考えを表明した方々がおられます。山本太郎さんもその一人です。他には、孫正義さん、城南信用金庫さんを始めたくさんの方々がおられますが、2人を紹介します。

1人目は、後藤政志さんです。東芝で格納容器の研究をして退職後は「柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者技術者の会」で東電の点検に関する論文をペンネームで発表されていたのですが、3.11の事故発生直後から顔も名前も明らかにして原子力資料情報室を通じて事故の問題点をUStreamで発信し続けました。後藤さんの誠実で分かり易い話はネット上で若者たちを中心に“超人気”となり、そうなっても相変わらず誠実に一生懸命格納容器やマークⅠ型の問題点の解説を発信し続け、ついに政権も後藤さんを無視できなくなり、ストレステストの保安院意見聴取会委員に任命しました。というより、任命せざるを得なくなったのだと思います。3.11以降それまでの推進専門家ばかりずらりと並べた委員会は通用しなくなったのです。わずかでも、批判的な専門家をメンバーに加えないと委員会の信頼性を保てなくなったのです。だからといって、批判派を多くすれば政権が意図する結論にはなりません。だから11名の委員で、傍聴者を排除して強行した2月8日の委員会に抗議、欠席したのは後藤さんと同じく「柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者技術者の会」のメンバーである井野博満さん(東大名誉教授)の2人だけでした。あとの9名は「空気を読む」専門家だったのでしょう。後藤さんと井野さんは、議論未了のまま大飯原発3・4号機のストレステスト1次評価の審議終了、通過させた18日の委員会のあと緊急声明を出しました。

★ 井野、後藤委員:大飯3・4号機ストレステスト審査書提出に抗議する緊急声明
 http://cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=1300

もう一人は民主党国会議員の谷岡郁子さんです。この政権与党は“山のように高く、海のように深い”問題を抱えた政党(何も民主党に限った話ではありませんが)ですが、谷岡郁子さんは注目です。

昨年12月国会で原子力協定(ヨルダン、ベトナム、韓国、ロシアとの)締結承認案が参議院外交防衛委員会で採決されたとき、委員会の民主党筆頭理事であった谷岡郁子さんは採決を棄権しました。
谷岡さんはその理由を次のように記者団に語ったそうです。

 「党を裏切るか、ことしの夏、節約した人びとを裏切るか、政治家として、よってたつところの問題だ。この条約を今進めることは『原子力村』の反省なしに、これまでの道の継続を認めることになる」 (12月8日NHK ニュース)

率先して賛意表明することを党に要請されながら、谷岡さんはそれにとらわれずに、自らの意思表明を選択しました。ラジオのニュースで聞いたとき、くもり空から青空が少し見えたような気がしました。政党という究極の組織体に属しながら、自らの視点を確立し、その視点を逸脱する事柄についてはNOを言う、そういう人々の存在が新しい時代を切り開く力となるのだと思います。谷岡さんは今なお孤軍?奮闘しておられるようです。

 「原発再稼働を進める政府と党執行部のやり方は問題があると言い続けてきたが、力がなく、政府の態度を翻すことができないことを申し訳なく思う。このままではとてもじゃないが、福島の子どもたちに説明できない。永田町のなかに、いかに『原子力村』が深く根付いているかということを感じている」(原発再稼働に反対する超党派国会議員らの集会で) (朝日新聞 4月20日)


結局原子力協定承認は国会で可決され、この4月末にはヨルダン原子力委員会から日仏連合合弁会社(三菱重工とフランス・アレバ社との合弁会社アトメア)が原発プロジェクトの優先交渉権を手に入れました。このアトメアが受注すれば、3.11以降ベトナムについでヨルダンにも原発が輸出されることになります。

ヨルダンでの原発建設はたいへん危険だと指摘されています。建設予定地は内陸部にあり、周囲100㎞圏内には人口過密な首都アンマンだけでなく、パレスチナの西岸地区も入っています。また、ヨルダンはもともと水が不足していて、大量の水を必要とする原発には向いていません。冷却水には首都の生活排水などを利用する予定だそうです。ヨルダン渓谷は地震のリスクもあります。そのような国に、世界最大の原発事故を起こした国が原発を輸出するなど全くあり得ない話なのに、政府は「我が国の技術力は極めて高い。地震にも強く、世界一安全です」などと言って大手企業の先頭に立って原発輸出促進の旗を振っているのです。野田政権は重大な失政におちいっています。


私たちはこれまで「空気を読めるわざ」を社会人の重要なツールのひとつだとしてきたように思います。空気を読めない人は「気が利かない、能率の悪い、協調性のない人」というようなとらえ方があったのではないでしょうか?しかし、このツールは、自分の判断基準をすっかり周囲のそれと合致させ、そのことが他人にもそうあるように強要することにつながり、自分も含めて人々の言論や行動を規制するものでもあることは明白です。

私たちは得た情報をもとに自分の考えをもち、「期待される自分」ではない「自分自身」の人生を生きる道を探す必要があるように思います。でも自分を生きるということは、実際そんなに簡単なことではありません。

冒頭の5月4日の紙面に戻ります。山本太郎さんと共に沢田研二さんが登場しています。

 「アイドル時代、『表現の自由』はなかった。『華麗なジュリー、セクシーなジュリーに似合わないことは、言えなかった』」

沢田さんは還暦の前あたりから「言いたいことを言わなきゃ」と思うようになったそうです。今「F.A.P.P.」(Fukushima Atomic Power Plants)という歌のなかで「BYE BYE 原発」と叫んでいるのだそうです。お聞きになられましたか?「テレビに出られなくなるよ」といわれたこともあるそうですが、沢田さんは「それでいい、好きなことをこつこつやっていこうと思っている」とのこと。葛藤を見据えたまま生きてきて「そろそろ、もういいだろう」と深い森をぬけ出た人のそう快感が伝わってくるようです。

3.11東京電力福島第1原子力発電所事故で、多くの人々がそれまでの生き方を問いなおしました。答えはいろいろあってよいと思います。お互いにどんな答えを得たのか、語り合うのもいいことだと思います。きっと、自分の答えとは違うものに出会うことができ、それが自分の答えをさらにバージョンアップさせることにつながるでしょうから。

最後に、太郎さん!応援しています。原発のない未来を子どもたちに手渡すことができるよう、ともに進んでいきましょう。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。良い日々をお過ごしくださいますよう!

がれき問題

いかがお過ごしですか? 新潟は5月になったとたん気温がぐんぐん上昇、昨日は29℃にもなりました。PCもごきげん斜めです。今朝は扇風機もだしました。コーヒーもアイスです。まだ寒いころ友人が「今年は春が短くて即、夏だって」といっていましたが、ホントにそうなのでしょうか?

さて、今日も「がれき受け入れ問題」です。この問題も私たちが暮らす社会にある“おり”みたいなものを見せてくれているように思います。“おり”とか“かす”とかは、やっぱりすくい取った方が澄んだよいお吸い物、スープになって味もよいわけで「そのくらい、いいじゃないの」と言ってばかりはいられないのであります。また、すくい取らないでいると、とんでもなく濁ってしまって、お吸い物の具もお箸ですくわないと何だかわからなくなったりして、ゴマカシの素となったりすることもあるのです。

4月28日の新潟日報に三条市の説明会が取り上げられていました。三条市は、受け入れ5市(新潟市、長岡市、柏崎市、三条市、新発田市)のなかで最初に住民説明会を開催していますが「説明会では住民の不安は強く、安全性に対する市と住民の認識のへだたりは大きい」と新聞は伝えていました。市の担当者は「繰り返し説明すれば必ず納得いただけるはず」としているそうですが、果たしてそうでしょうか?

受け入れ基準(100Bq/kgのがれきを受け入れ焼却灰もそれ以下を目指す)に疑問を入れない市担当者が、万一の懸念やそうなった場合の深刻さを案じる市民の思いを受け入れない限り、溝を埋めることは困難ではないでしょうか?

市民の懸念や不安を受け入れるには、市長や担当者が汚染や被ばくに関する認識の枠をを広げる必要があると思います。東電福島原発事故以来、国の放射能汚染への対応には専門家も含めて多くの人々が疑義を表し問題点を指摘しています。事故は国がいう「安全」はあてにならないことも明らかにしました。ネット上には新聞やTVに載らない情報が全国津々浦々、いえ、地球規模で飛び交っています。「市民」とよばれている私たちは今や、国の情報は操作されていて100%信頼はできないと思い、様々なツールを駆使して情報を収集していることを、5市の市長さんや担当者はどの程度認識しておられるでしょうか?

「だから、8000 Bq/kgはやめて100Bq/kg以下を受け入れるのだ」とおっしゃるかもしれません。私たち「市民」はその100Bq/kgに疑義を抱き、内部被ばくを心配しているのです。子どもたちの健康を守るために、不要な被ばくをできるだけ避けなければならないと考えているのです。

「長期低線量被ばくで内部被ばくがすすんだときにどうなるのかについては世界で合意がないという部分が問題」(4月25日記者会見での発言)と引き続き懸念を表明している県知事泉田さんは、国の言い分をしっかり聞いたうえで不足している視点をあきらかにしているのだと思います。泉田知事さんも札幌市長さんも、国の言いなりに落ち込まずに、汚染・被ばくに関する知見を地球規模で広く収集し、そのうえで県民市民を守るスタンスを示しています。私はそこに自治の真髄の一例を見ています。

汚染や被ばくに関する認識の枠を広げる機会はたくさん用意されています。前述したネットだけでなく、関連書籍もつぎつぎに出版されています。講演会も県内で述べ10回をこえて開催されています。「いのち・原発を考える新潟女性の会」では学習交流会の案内チラシを毎回県の原子力安全対策課に送付しています。4月1日の矢ヶ﨑克馬さんの講演会(「内部被ばくとは」)では参加要請の電話をしてくださった方もおられたのですが、参加の有無は不明です。まさか「ハンタイハの集会に出るな」とか「ハンタイハにそまるな」とか「クワバラ?あァ、あれ、ハンタイハ」とか、差別偏見に基づく言い方はないでしょうが、ぜひご参加いただきたいのです。参加=趣旨賛成ではありません。どのような論があるのか国の言い分と照らし合わせ、「市民」が何を求めているかを講演をとおして考えていただきたいのです。

国の内部被ばく過小評価は、アメリカにリードされ追随した広島・長崎の被爆データ隠しに発しています。そのことで、どれだけ多くの被爆者の方々が苦難を強いられたことか、悲惨は今なお続いています。2003年に「原爆症認定集団訴訟」が始まり、矢ヶ﨑克馬さんは内部被ばくについて証言されました。今、矢ヶ﨑さんは「広島長崎の苦難を福島でくりかえしてはならない」と訴え続けておられます。

今後、新潟市、長岡市、柏崎市でがれき受け入れについての講演会が開催されます。私も参加を予定しています。
・ 長岡市:5月5日14:00~、会場・まちなかキャンパス長岡、 講師・末田一秀さん
・ 柏崎市:5月6日18:30~、会場・柏崎市産業文化会館 講師・末田一秀さん
・ 新潟市:5月20日13:30~、会場・クロスパルにいがた、講師・関口鉄夫さん
いずれも、受け入れ表明している市での開催です。
きっと、主催者側も、誰もが気持ちよく参加、学習できる環境を用意してくださると思います。
参加しましょう。行政からのご参加も期待しています。

市当局と住民の対立だけでは、不毛です。「法律に従うのだ」といいきる篠田市長(新潟市)の言葉は、住民の不安・懸念を切り捨てているように見えます。それはまた思考停止を表す言葉のようにも思います。そうだとしたら改めていただきたいと思います。知事の懸念にも市民の思いにも真正面から誠実に向き合っていただきたいと思います。お互い主張に耳を傾け、くいちがいを明らかにして問題の解決に向かう冷静な視点を持つことがだいじなのだろうなと思うのです。その意味で4月28日新潟日報に載っていた三条市長の言葉「受け入れの是非については市全体の空気を勘案し判断したい」に期待を抱いています。

最後に、この問題に対するとき、賛成・反対にかかわらず絶対に欠いてはならないことを提起します。

未来世代の健康と新潟の大地を守るために被ばくと汚染はできうるかぎり最大限避けること
・放射能はそばにあってもわからず、わかったときにはすでに汚染、被ばくをしてしまっている
・汚染は何十年も続き、体内に入った放射能は長期間にわたって健康や命を脅かし続ける   
・子どもへの放射能の影響は大人の3~10倍にも及ぶ

おまけ?でもうひとつ、今から40年ほど前,東北電力の巻原発建設予定地の隣の集落(五ケ浜)で、反対組織「五ケ浜を守る会」の副会長をしておられた阿部五郎治さん(当時70歳)が作られた短歌を紹介します。

 悔ゆるとも 後まで効なき禍根かな 今ぞ奮起む(たたむ) 原発阻止に

阿部さんはこれも含めて数首の短歌を集落の掲示板に貼りだして原発反対を訴えました。当時集落の住民の99%の方々が原発反対の署名をなさったと聞いています。


今日はPCのきげんが悪く、やっとおしまいにたどりつきました。mieさん、なかなかご苦労様でした。最後まで読んでくださった皆さま、なおのこと、ご苦労様でした。ありがとうございました。これからも「おり」の除染という地味な仕事に取り組みたいと思っています。お付き合いいただければ、とお願い申し上げます。

では、よい日々をお過ごしくださいますよう!

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