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「拝啓東京電力様」

「-若狭の原発を考える- はとぽっぽ通信」2013年4月第192号に掲載されていた詩です。
作者は、青田恵子さん。2011年、福島県南相馬市からご夫婦で、滋賀県大津市へ避難してこられました。


拝啓東京電力様

エアコン留めで、耳の穴かっぽじってよーく聞け
福島には「までい」っつう言葉があるんだ。
までいっつうのは、ていねいで大事にする
大切にするっちゅう意味があるんだ。
そりゃあ、めいらどこ東北のくらしは厳しかった。
米もあんまし穫れにぇがっだし
べこを飼い
おかいこ様を飼い
自然のめぐみで、までいにまでいに今まで
暮らしてきた。
原発はいちどに何もかも
奪っちまった。
原発さえなかったらと
壁さ チョークで遺書を遺して
べこ飼いは首を吊って死んだ。
一時帰宅者は
水仙の花咲く自宅の庭で
自分さ火つけて死んだ
放射能で一人も死んで
いないだと…
この うそこきやろう 人殺し
原発は 田んぼも畑も海も
ぜーんぶ(全部)かっぱらったんだ。
この 盗っ人 ドロボー
原発を止めれば
電気料金を二倍にするだと…
この 欲たかりの欲深ども
ヒットラーは毒ガスで人を殺した
原発は放射能で人を殺す
おめぇらのやっていることは
ヒットラーと なんもかわんねぇ
ヒットラーは自殺した。
おめいらは誰ひとり
責任とって 詫びて死んだものはいない
んだけんちょもな、おめいらのような
人間につける薬がひとつだけあんだ。
福島には人が住まんにゃくなった家が
何ぼでもたんとある
そこをタダで貸してやっからよ
オッカァと子と孫つれて
住んでみたらよかっぺ。
放射能をたっぷり浴びた牛は
そこらじゅう ウロウロいるし
セシウムで太った魚は
腹くっちくなるほど 太平洋さいる
いんのめぇには 梨もりんごも柿もとり放題だ
ごんのさらえば
飯もたけるし、風呂も沸く
マスクなんと うっつぁしくて かからしくて
するもんでねぇ
そうして 一年もしだら
少しは薬が効いてくっかもしんにぇな
ほしたら フクシマの子どもらとおんなじく
鼻血が どどうっと出て
のどさ グリグリできっかもしんにぇな
ほうれ 言った通りだべよ
おめぇらの言った 安全で安心な所だ。
 さぁ 急げ…
荷物まどめて、フクシマさ引っ越しだ
これが おめぇらさつける

たったひとつの薬かもしんにぇな。
 
(2013年6月9日)
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