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第12回学習交流会報告ーご家族が避難している菅野さんにとって3シナリオとは?(改訂版)

暑い―… 夏まっさかり、真夏です。

「暑いのはへっちゃら、寒いよりいい」などと言い続けていた連れ合いも年齢のせいか、「暑いなぁ」とつぶやいています。熱中症―最近登場した言葉が私の足元にも迫ってきているのかもしれません。油断は禁物といいます、皆様、熱中症にご注意です。

7月29日「いのち・原発を考える新潟女性の会」第12回学習交流会の報告です。

会場:ほんぽーと・ビーンズホール
テーマ:「えーっ再稼働?!」
参加人数:54人
日程:
13:30開会、日程説明 
13:35「届けましょう、私たちの声を!」アクション(報告経産省、東電本社、県への要請行動)報告
13:45~14;30 問題提起(桑原三恵)
(休憩)
14:45~15:40 問題提起(桑原三恵)、交流会
(次回案内)15:45終了

●問題提起要旨

1 再稼働はどのように進められていったのか?
<玄海・初夏の陣>
・ 現政権は2011年3月11日東電福島原発事故発災直後から、当時停止していた原発の早期再稼働をめざしていた。
・ 保安院は3月30日「緊急安全対策」4月15日「外部電源対策」6月7日「シビアアクシデント対策」を指示、各電力会社の実施状況を確認し、6月18日に海江田経産相が再稼働についての談話を発表。
・ 6月29日、海江田経産相は佐賀県玄海町長を訪問。九州電力玄海原発2,3号機の再稼働同意を要請
・ 7月4日玄海町長、再稼働同意を表明。直後に九州電力の「やらせメール」が発覚。7月7日同意を撤回。経産相、全原発にストレステスト導入を表明。
・ 9月初めに発足した野田政権は当初より再稼働積極推進を表明。鉢呂前経産相のあと9月12日に就任した枝野経産相も「稼働すべき原発は再稼働」と言明。
<大飯・冬の陣>
・ 再稼働の条件として新たに組み入れられたストレステストを含めた「再稼働シナリオ」のもと、10月下旬から大飯3,4号機再稼働へのステップが進められた。
・ 保安院は2月8日に、議論継続を求める意見を封じ、3,4号機のストレステスト1次評価の審議を打ち切った。
・ 3月23日には原子力安全委員会が保安院審査書を確認。再稼働の是非は「政治判断」に委ねられる段階に入った。
・ 野田総理、枝野経産相、細野原発事故担当相、藤村官房長官による4大臣会合は4月3日にスタート。6日には「原子力発電所の再起動にあたっての安全性に関する判断基準」を決定。
・ 13日第6回会合で「3,4号機の安全性は確保され再起動の必要性も存在する、今後は地元福井県、おおい町の理解を求めていく」と表明。
・ 4月26日、経産相がおおい長で説明会を開催。5月15日におおい町議会は再稼働同意を決議。
・ この間、経産相、副大臣、細野原発相らが、福井県、関西広域連合等に説明。
・ 5月30日、関西広域連合が事実上容認の声明を発表。
・ 6月8日、福井県知事の要請をうけいれ、野田総理記者会見で「再稼働の重要性、必要性」を表明。
・ 6月10日、福井県原子力安全専門委員会は6日に渡辺満久教授らが指摘した大飯原発サイト内を走る破砕帯について、保安院から「問題ない」との説明を受け、3、4号機の安全性を確認。
・ 6月14日、おおい町長、再稼働合意を表明。
・ 6月16日、福井県知事、野田総理らと会談。前提8項目を提示。野田総理、最終判断を表明。

2「政治判断」の問題
・「安全に関する判断基準」の問題
外付け設備の対策にすぎない。 ストレステスト1次評価では安全の判断はできない。 福島事故のような地震・津波を想定した判断基準でしかない。 事故原因を津波・浸水にかぎった対策にすぎない。 シビアアクシデント対策の重要部分が先送りされている。

・ 関電と2人3脚で“でっち上げた”必要性
関電の今夏需給率は供給力評価、節電対策で問題があった。 4大臣会合でピーク時の需給状況は十分検討されずに、今夏電力不足が必要性の根拠とされた。 需給検証委員会の見通し確定を基に5月18日に決定された政府の今夏電力需給対策は「節電要請」であり、原発ゼロでもやり切れることは明らかだった。 大飯再稼働の真の狙いは関電株主総会での副社長の発言「原発が全て止まれば9千億円という膨大なコストが発生する。再稼働しなければ継続的な経営はむずかしい」に表れている。
政府の「必要性」は「無策の脅し」に過ぎない。

・ 地元の範囲と合意
政府は事故が明らかにした被害の範囲を無視し「地元の範囲は政府が判断する」「地元の理解は政治判断、地元同意は必ずしも前提条件ではない」と言明。事故前と同様に立地県・立地町の首長の同意のみを最終判断の根拠とした。

・ 再稼働できる状況か?
規制組織も発足せず、防災指針も未定、国民世論は再稼働反対が優勢、社会的環境も合意もない状況で政府は再稼働を強行した。

・ 政府の“再稼働作戦”-“論点のすりかえ”
政府は「脱原発依存」方針のかげで財界・原子力ムラの既得権擁護を続けている。「国民生活を守る、日本の社会はたちゆかなくなる」などの常とう句を使い、論点を微妙にずらしながら、再稼働を推し進めた。

3 柏崎刈羽原発の現状と問題点
・ 柏崎刈羽原発の格納容器(MARK―Ⅱ、RCCV)は地震に弱い。
・ 40年で廃炉とすると7号機は2037年まで稼働する。
・ 1、7号機のステレステスト評価書には239箇所ものミスがあった。
・ 中越沖地震後再稼働した1,5,6,7号機は問題を抱えたまま運転されている。
・ 「総合特別事業計画」にのせられている再稼働計画とは?
・ 活断層の連動の問題

* 上記3の問題提起については、次回以降のブログで詳細を載せます。

4 エネルギー政策 3選択肢
・ 3選択肢誕生までの経過
・ 経産省総合資源エネルギー調査会基本問題委員会での原発比率論議の経過
・ 主な論点の概要
・ 3シナリオとは?
・ 国民的議論のなかみ
・ 「エネルギー選択肢とそれぞれの意味するもの」(幸せ経済社会研究所 枝廣淳子)の学習

● 交流会での発言、アンケート感想・意見の要旨
・ デモは効果がないのでは?それよりもっと経済からせまったほうがいいのではないか。東電支援の企業に圧力をかけられないだろうか?
・ 大手銀行はほとんどが東電の仲間だ。使用済み燃料は資産だが、廃炉となれば全て負債となる。利益のために原発を動かそうとしている。デモはだめ、県民投票もだめ、何をやっても仕方がないというのが最悪のパターンだ。どんな形態でも、デモでなくても例えば今日のような会で人が集まることで先にあるものを見つけていくことが大事だと思う。
・ 放射能の取組でいうと、郡山(福島県)では話題にできない。聞きたくない、という人々が多い。
・ 政府は金融界の破綻を恐れている。原発を動かさないために、田中優さんが「負債の分散」を提起している。
・ とにかく声をあげることが重要ではないか。街頭署名も宣伝も一定の効果はある。色々な場所から声を上げることが大切だ。
・ 枝廣さんの基本問題委員会でのスタンスはどうだったのか?事故の危険性、廃棄物等考えれば原発ゼロしかない。この集会もデモの1形態だと思う。東電福島事故はいろいろなことをあきらかにしたが、原発問題は経営の問題であり、金融の問題だということも明らかにした。
・ 原子力規制委員会法で原子力基本法が改悪されたのは大きな問題だ。
・ 私ができることから始めようと考えている。まずは早速アンペアを下げる。明日工事だ。電気を使わないように暮らすことが原発なしでも電力は足りることにつながる。
・ 政府の原発事故後の対応が論理的でない。論理的でないものを論理で崩すのは難しい。言い訳することが多岐にあるのだろう。どさくさに紛れていいようにしている。NHKの事故検証番組で①主蒸気逃し弁の機能喪失②ベント配管損傷の可能性③放射能汚染された場所への輸送についてノウハウが用意されていなかった、の3点があげられていた。原発は7℃高い排水を海に流し続けているので地球温暖化につながっている。しかも配管に貝がつかないように薬剤を使っているのだから、きっと貝の雌雄体に影響しているのではないか?
・ 我が家も9月から「発電所」を始める。60歳過ぎてローンを抱えての出発だ。子どもに発電所付きの居を残す第1歩はかなり心もとないけれど…。
・ ゼロシナリオと20~25シナリオの中間がいい、という人が多いように思う。その人たちは15%では3基の新増設をすることは知っているのだろうか?「安全保障に資する」の言葉の恐ろしさを知らない人が多い。この本用の内容を知らせる必要を痛切に思う。
・ 始めて参加した。政治の姿勢がくるっていると感じた。安全・安心がだい1、そのために事故の原因究明を要望する。原発ゼロはもちろん、瓦礫処理も第2の
原発問題だと思う。知事には県民のいのちを守るために今の姿勢を崩さずに頑張ってほしいい。
・ つくづく政府のやり方に不満を感じる。東電を守ることを第1にした対策のように感じる。できることは小さなことだが、今後も勉強しながら原発ゼロの社会を目指したい。
・ 問題提起を聞いて改めて怒りがわいてきた。原発の問題も温暖化対策、ごみ対策と同様、政府は真剣に取り組もうとしていない。限りある資源のなかで地球の一員として生存していることを忘れないで暮らしていく社会を目指すことが原発の問題の解決につながると思う。
・ 参加し勉強するなかで、自分の意見をもち、発信していきたいと思う。
・ 県技術委員会のメンバーのほとんどが原子力ムラに関係しているとは知らなかった。国の委員会ですらメンバー攻勢を少しは考えるポーズを示している。知事は今は慎重な姿勢をとっているが、技術委員会の結論しだいとなれば、現在の委員構成は問題だ。「いのち・原発を考える新潟女性の会」が技術委員会に県民代表をいれるように要請したことは大賛成だ。避難者の話を聞く会も県に積極的に考えてもらいたい。発言・行動はなかなかできないでいるが、あちこちで一人でも立ちあがっている人を見て叱咤激励されているような気持でいる。県民投票署名活動の手伝いをしている。一般的には高齢女性の関心が高いようだ。お母さんの世代が巻で頑張ったからという若い母親や、お母さんに言われて巻から手伝いに来た女子高校生2人や、若い男性が気軽に応じてくれたり、カンパをおいていってくれたりとか、感動する場面も何回か会った。
・ 再稼働、原発事故原因の究明、地震、福島の現状、汚染の広がり、そして震災瓦礫の広域処理の問題―日々新しい情報がかわされるなかで、整理がつかない状況だったが、分かり易い解説で勉強になった。交流会質疑もたいへん興味深く聞いた。さまざまな意見を持つ人がいると改めて感じている。柏崎市で始まった市役所前の金曜日集会にはなかなか集まらないようだが、新潟市ではそれなりに集まっている。本拠地ではやはり物申せない状況が数字となって現れていてせつない気持ちになった。避難している人は「いのちあっての雇用」と言うが、明日の暮らしを考えると原発立地ではなかなか声を上げにくいのが現状だ。そうであっても、未来に希望を持つために市民一人一人が変わろう、変えていこうという意識を持ってほしいと思った。今論議されているエネルギー政策も期待が持てないし、行政も具体的な対策は打ってくれないだろう。原発に依存しない町づくりを、特に若い人たちの手でおこなっていってほしい。柏崎市に住んでいないので言えるのかもしれないが、高校までの18年間を過ごし、家族親類の多くが今も柏崎刈羽で生活している。自慢ではないが海・川・山と自然あふれるよい町だ。原発が廃炉になった日に、皆で笑える世界を作りたいと思う。

…最後に、郡山からご家族が新潟に避難しておられ、ご自身は郡山から土曜日にご家族のもとへ来られ日曜の夜には郡山へ戻る日々を送っていらっしゃる菅野さんの「3選択肢」についてのコメントをお読みください。(学習交流会にご参加でしたが、時間が足りずお話しいただけなかったので、メールでコメントをいただきました)

一言でいえばこんなことをやらなくても、原発が爆発した映像・私たち避難者の現状を知れば、ゼロしかありえないと思っています。何千何万分の一だろうが、こんな危険なことを続けるのは信じられません。

今回この資料(枝廣淳子さんのPPT資料)を見て、さらになぜゼロにしないのかが不思議です。再エネ比率、火力比率、温室効果ガス排出量、発電コスト、ゼロシナリオと25シナリオは大差がありません。しかし、新増設する原発の数・新たに発生する高レベル放射性廃棄物は大差があります。この資料があったら、議論するまでもないだろうと思います。

(参照:枝廣さんのPPT資料「エネルギー選択肢とそれぞれの意味するもの」より)
原発稼働率を70%で計算すると、必要な原発の新増設数は15シナリオでは2030年までに3基となります。(2001~2010年の平均原発稼働率は67.8%でした)

これだけの惨事がありながら、まだ新設などと考える気持ちが全く分かりません。

建設中の原発はもったいないと思うかもしれませんが、放射能汚染されていません。廃炉にするよりよほどコストがかからないでしょう。

桑原さんのおっしゃるとおり、「福島の苦しみがみおえてこない、まるで事故などなかったかのように」思えてなりません。

目の前のメニューは選ぶに値するものでしょうか? 回転寿司に入ったら、ケーキモゼリーモから揚げも食べません。握りずしです。エネルギー選択はゼロしかありえません。


* アンケートには「国、東電、県に言いたい!」記入欄があります。そこにご記入いただいたご意見は申し入れ書にしてそれぞれに送付します。送付後ブログで紹介します。

*ご参加の皆さまはじめブログを読んでくださった皆さま、大変お疲れさまでした。ありがとうございました。

「いのち・原発を考える新潟女性の会」、次回は12月9日(日)13:30~16:00、万代市民会館で今中哲二さん(京大原子炉実験所)に講演をしていただきます。それまでの間、開くようでしたら、ブログ等でお知らせします。
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