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"KK・NOW" 再稼働 するの?できるの? No10

“KK・NOW”柏崎刈羽原発の今シリーズ
「再稼働するの? できるの?」その10 第2楽章-4>
  *シリーズのナンバーがNO6でずれていました。先回は「その8」となっていますが、今回で修正し「その10」とします。

第2楽章―4 中越沖地震後に再稼働した1,5,6,7号機の安全性は確保されているのか
①東電の点検(その2)

中越沖地震で、シビア・アクシデントはなんとか回避できるけれどこれ以上は無理、超えたらシビア・アクシデントしてしまうとして設定された地震動(基準地震動S2)の最大3.78倍(1号機)の加速度を受けながら、

なんとか持ちこたえた7基の原発について

東電は、おそらく“冷や汗”をかきながら、しかし“断固”として

「3つの安全機能は確保された」

と胸をはり、

“1日も早い7基再開”を「会社の正義」に掲げました。

● 「再開」へのプロセスと条件

県知事、柏崎市長、刈羽村長は地震の翌日連名で「安全協定」に基づいて「再開は地元の合意を得ること」を申し入れましたから、再開へのプロセスは次のようになりました。

東電が点検する 

点検結果を保安院と新潟県・柏崎市・刈羽村に報告する 

保安院は東電の点検をチェック、その結果を原子力安全委員会に報告する
原子力安全委員会が保安院報告(評価)をチェックする
新潟県技術委員会は東電の点検結果と保安院・原子力安全委員会報告(評価)をチェックする

東電は地元説明会を開催する等、地元理解を求める

新潟県技術委員会チェックの結果を受けて知事・市長・村長が協議する

つまり「再開」の条件は
・ 東電の点検を保安院、原子力安全委員会が妥当と認めること
・ 新潟県技術委員会が東電・保安院・原子力安全委員会の点検・評価を妥当と認めること
・ そのうえで、知事・市長・村長が再開を認めること
と、なります。

● 「被災原発」点検方針

東電の点検は、保安院に設けられた各種委員会の審議を受けながら進められました。

中越沖地震後1か月半ほどたった9月4日には「第1回運営管理・設備健全性評価WG(ワーキング・グループ)」が開催され、中越沖地震後の柏崎刈羽原発の点検方針が審議されました。

そこで、議論を圧倒的にリードしたのは、小林英男委員(当時横浜国立大学特任教授)でした。
彼の発言です。

「(被災した柏崎刈羽原発を)設計基準で点検したら全部アウトになる。そういう点検は止めて7基の実力はどうなのか、その観点で点検することがだいじだ」

なんと、小林氏は

「S2を超えた揺れだって?たいしたことないさ、壊れたわけじゃなし。設計基準を基に点検したら、まだ使えそうな原発が基準値オーバーで”お払い箱“になってしまう。もったいないよ。まだまだ実力はあるさ。この際どのくらい実力があるかを点検すればいい。そうすれば、日本の原発の”優秀さ“を証明することにもなる。東電もwin、電事連も原発メーカーも、われら専門家もみーんなwin、winだ」

と言ったのです。

そしてWGの委員たちは、この被災原発という未知の領域に対する畏怖や安全に対する慎重さのかけらもない発言に同意したのです。

委員だけではありません。保安院は小林委員の指摘を受けて1か月後に「第1回運営管理・設備健全性評価WG資料に対する意見等を踏まえた対応について」を発表し、つぎの方針を示しました。

「外観上特に損傷が認められない機器について、地震による応答が認可された工事計画上の耐震設計における許容応力を超える場合には、ご指摘のとおり、機器の実力としての評価を行う必要があると考えている」

つまり保安院はこう言ったのです。

「目で見て壊れていない機器が、コンピュータの計算で“設計時の基準(安全を担保する値)”を越えたら、“この機器は設計時の基準より実力があるのだ”と判断する」

つまり、一言で言えば

「外側が傷んでいなければ、基準値を超えても、OKにする」

そして、これが点検方針となりました。

7月に国会に提出された“国会事故調報告書”は、規制庁であるはずの保安院が電力業界の「とりこ」となり、“電力業界に都合のよい規制”に終始していた実態を指摘しました。電事連が、保安院や専門家達に強力にはたらきかけた事実も明らかにされています。そしてその電事連の中心は東電です。

原子力ムラ住人たちがでっち上げたともいえる柏崎刈羽被災原発の点検方針に係って、国会事故調報告書が指摘したような電事連等の強力な働きかけがあったのかもしれません。

まさに「7基早期再開」を前提とした点検方針のもと、1,7号機から点検は開始されました。

*余談ですが、点検方針をリードした小林英男氏は、規制委員会が設置した「原子力施設安全情報申告調査委員会」(内部告発等の安全情報について規制庁が行う調査を指導、助言、監督するための委員会)の委員に任命されています。委員名簿の肩書には「国立大学法人横浜大学 安心・安全の科学研究教育センター客員教授」とありました。3.11直後NHK・TVニュースの解説者として頻繁に登場し「安全です」を繰り返し、ネット上で「アンゼン関村」と呼ばれた関村直人氏も、委員の一人です。
委員は総勢11人ですが、いったいどんな指導・助言をするのでしょうか?

(10月27日)


 
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