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福島事故検証課題別ディスカッション非公開について県の回答

昨年12月9日に県に提出した、非公開となっている「県技術委員会・福島事故検証課題別ディスカッション」への質問と要望について、原子力安全対策課から回答を聞きました。

概要を報告します。

福島事故検証課題別ディスカッション非公開についての「質問と要望」に対する県の回答
(2014年1月7日10:00~10:45 県庁防災局 中会議室)
参加: 山内、大野、本間、樋口、桑原
県側: 須貝課長、 藤田広報監、 他2名

1 非公開となった経過と根拠について(須貝課長)
・経営陣ではない東電社員が個人的に批判やバッシングを受けずに、委縮せずに、率直に話してもらうことで真実を追求するということと、委員の意見から非公開とした。

・(9月14日技術委員会で、中島座長が「原則公開」とまとめているにも関わらず非公開となったことについて)
あくまで原則公開であるが、上記の理由で非公開となった。真実から遠ざかる可能性があれば非公開となる。中島座長とは相談をした。

・(ディスカッションに参加する東電社員は個人で参加しているのではない。東電を代表する社員が、公開では本当のことが言えない、というのは納得できない。真実は一つで、公開では言えないのはおかしい。そのことこそが事故の基ともなったのではないか、との指摘について)
批判、バッシングを受けると次回は言わないでおこう、というようなことにつながり、真実が遠のくことになる。

・(非公開の判断は県だ、との指摘について)
県ではない。技術委員会の事務局である。

・(技術委員会の事務局は安全対策課である、よって判断の責任は県ではないかについて)
*明快な回答なし

・(非公開にすることで、県民が検証の議論を直接聞く機会を奪い、マスコミの社会的責任をも妨害していることについて)
そのような意図はない。意見として受け止める。

2 公開について
・今後の議論によっては公開もありうる。議論の方向を見ながら、柔軟に対応する。

・(どのような場合、公開するのかについて)
議論の方向による。今後の議論を見ないと具体的には言えない。
(以上)

<課題別ディスカッションの経過 2~4は県HPの議事録より>
1 昨年9月14日の技術委員会で「福島第一原子力発電所事故の検証の進め方」について「検証を効率的に進めるため課題ごとに委員2名程度が担当して公開ヒアリングを行う」ことが提案されました。

2 この提案について、田中三彦委員から「国会事故調では、公開でないほうがやはり実が上がると言うか、そういうことがあった」との発言がありました。

3 この発言について「非公開ではなく、あくまでも公開できるような形で是非皆さんと一緒に考えていけるようなそのような運営を考えていたが、こだわることではないので座長と相談しながら議論したい」(山田防災局長)「今まで議論も回答も全部公開されてきた。公開情報、公開資料で議論するヒアリングであれば当然公開になじむし、一致点やわからない点が確認できれば柏崎にも反映できる」(鈴木委員)「怪しい人にヒアリングするというようなものではだめで、どう考えているかを公開の場できちんと意見をぶつけ合えるようなことをしていかないといけない」(田中委員)等の意見がありました。

4 以上の議論を中島座長は「原則公開で、ただやはりものによっては一部非公開にせざるを得ないこともあるかもしれない。事務局と相談したい」とまとめました。

<県回答の問題点>
「非公開のほうが実が上がる」との発言をした田中委員も議論の後半では「どう考えているかを公開の場できちんと意見をぶつけ合えるようなことをしていかないといけない」と発言しています。

中島座長がまとめたように、委員の中で非公開を主張した意見はなかったのです。

にもかかわらず、課題別ディスカッションは非公開でスタートしました。今日の回答でも、その間の経過は明確ではありません。

私たちは、県民の前で真実が語れない東電のありようとは何なのか、それを認めることで県民の知る権利とマスコミの社会的責任を侵害している、非公開にしなければ真実に近づけない技術委員会の議論とは何なのか等について口々に指摘したのですが、非公開を撤回させることはできませんでした。

県当局も公開が原則であることは認めています。であれば、非公開とせざるを得ない場合とはどういう場合かについてはっきり示して説明する責任が県にはあるはずです。

回答にある「真実から遠ざかる可能性があれば非公開となる」を一般論として認めたとしても、今回の課題別ディスカッションに当てはめることは、結局「条件を整えねば真実は言わない」という東電の姿勢を擁護していることにつながります。

また、「公開のヒアリングは結果的に形式的なことになるのではないか」(田中委員)は議論の本筋の問題を、傍聴者やマスコミの存在にすり替えている発言です。傍聴者・マスコミの存在があるから東電が真実を言わない、だから非公開にして東電にらくらく話せるようにする、という考え方は、県民が検証の主人公であることを考慮せず、自らの主張を展開していくことのみに主眼をすえた科学者・技術者の勝手さ(社会性の欠如)を示しているのではないでしょうか。その結果、私たち県民の傍聴する権利と機会が奪われてしまいました。

「今後の議論によっては公開もありうる。議論の方向を見ながら、柔軟に対応する」が県当局の姿勢だそうです。「ガス抜き」に近い“言いよう”ですが、「いのち・原発を考える新潟女性の会」は引き続き、新潟県技術委員会福島事故検証の主人公は私たち県民であり、私たちには事故検証議論を傍聴する権利があることを主張しながら、公開を求めていきます。
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