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迷惑

いかがお過ごしでしょうか?前回更新から2週間も過ぎてしまいました。

花咲き乱れ、空気も澄んだ一番良い季節のまんなかでダラーッと“全身解放”で過ごしたかったのですが、そうはいかず…

5月10日「原発からいのちとふるさとを守る県民の会」で県原子力安全対策課に申し入れ
  12日 原子力資料情報室総会出席のため東京へ
  13日~16日 要請文作成
  17日 スタッフと要請文検討会議

あいだを縫って通院したり、学生時代からの友人と会ったり、管理栄養士(我が家の、もちろん無免許)の仕事をしたり…と、常に変わらぬあわただしい日々でした。

少し説明します。

まず「原発からいのちとふるさとを守る県民の会」について
 2007年7月の中越沖地震で被災した柏崎刈羽原発が抱える諸問題について取り組むため県内の原発反対運動グループが集まって作った組織です。これまで、県当局への申し入れ、東京電力柏崎刈羽事務所や保安院現地事務所への要請行動、講演会、集会、1000万人署名等に取り組んできました。
 構成団体: 柏崎刈羽原発反対地元三団体、プルサーマルを考える柏崎刈羽市民ネットワーク、緑と反プルサーマル新潟県連絡会、いのち・原発を考える新潟女性の会、原発反対刈羽村を守る会、脱原発をめざす新潟市民フォーラム、刈羽村生命を守る女性の会、I女性会議、新潟YWCA、ピースサイクル新潟、原水爆禁止新潟県協議会、新潟県平和運動センター

「原子力資料情報室」について
 1970年代半ばから、政府・業界から独立した立場で原子力に関する調査研究・情報発信をしているNPO法人です。全国の反対運動の羅針盤のような存在で、3・11以降はUstreamを駆使して、事故の実態と問題点を発信し続けています。現在会員数は3000人を超えています。詳細はHP(http://cnic.jp/)をどうぞ。

「要請文」について
 2月末に提起したアクションプラン(皆さんの「声」を寄せていただいてそれを持って経産省、東電本社に要請に行く)を実行します。要請日は6月1日(金)、経産省は13:00~14:00、東電本社は16:00~17:00です。要請内容と「声」の集約については次号で報告します。経産省はスタッフの知り合いの国会議員を窓口にお願いしました。東電本社は電話でお願いしたのですが、スンナリとうけいれてもらい、しかも丁寧な対応で、ちょっと意外でした。


さて、今日の本題は、最近の新聞記事から。などというと「○○○解説委員××さん」と続きそうですね。

最近の若い世代は新聞をあまりお読みにならないとか。私にとっては、新聞が一番の情報源で思考のヒントを与えてくれるものでもあります。何がどこでいつ起きて、人が何をし何を語ったかは現実の狭い生活空間を超えて、社会の一端と人のあり方を示してくれます。「記者クラブ」と名付けられた機関が統制している実態はあるのでしょうが、そこを含んだうえで新聞を2紙読み込み、ネットで情報をさぐっていくと、だいたいこんなことなのかなぁと見えてくるものがあります。時系列で事象を整理し、考慮すべき項目をリストアップしていくのに、私の場合は切り抜きがとても“お役立ち”です。朝日新聞と新潟日報の原発関連記事を切り抜きます。巻原発反対運動の一番多忙な時も、深夜一人シコシコと原発関連記事の切り抜きをしていました。3.11以降、切り抜きは格段に増えて日課のなかで占める作業量はなかなかなものがあります。A4版の両面に貼ってリングでまとめた厚さ平均4㎝の切り抜き帳が現在36冊目になりました。

5月9日から20日までの新聞に載った“ちょっと注目”記事から2~3拾ってみます。

5月8日 なり手がいなかった東京電力の新社長に「東電生え抜きの広瀬直己常務(59)」昇格

 すでに会長は原子力損害賠償支援機構の下河辺和彦運営委員長が決まっています。これで「東電再生」にむけて懸案の「総合特別事業計画」を国が認定する段取りがついた、というわけです。

(Q1)なぜ“なり手”がいなかったの?
(お答え)そりゃ、そうでしょ。だって東電は破たん寸前というか、まあ、すでに破たんしているというか。それに賠償、廃炉等々、難題ばかりだもの。いくら「“社長!”と、一度はよばれてみたい」人だって、そんな状態の会社の社長はなりたくないでしょうよ。新聞によると候補にあがった財界の大物は「東電の社長なんかになると不買運動が起きてしまう」と言って断ったとか。“貧乏くじの引手”はいなかった、このことひとつ取ってみても、東電はもう会社としてやっていけない状態になっているのに、国はそんな東電を「ヨイショ!」しようとしているのですよ。

(Q2)広瀬直己常務ってどんな人?
(お答え)新聞に載っていた会見での発言です。

「(原発は)全然だめだという議論にするのはエネルギー政策上もったいないと思っている」
「原子力は国のエネルギー政策の大きな土台」
「原発新設は国の政策の根幹だ」
「(再稼働の理解を得る地元の範囲は)安全協定をむすんでいる県と柏崎市、刈羽村が対象」
「電気料金をある程度おさえるために、柏崎刈羽原発を基幹電源として活用する。再稼働にあたっては地元の意見が最大限尊重されなければならない」
「我々が一番よく知っていてベストの解(答え)を提供できるから黙って従いなさい、という姿勢が一番悪かった」

 原発を厚く信頼し、柏崎刈羽原発を頼りに東電を立て直していく決意に満ち溢れている人のようです。


5月9日野田政権が東電の「総合特別事業計画」(4月26日提出)を認定しました。
 
(Q1)「総合特別事業計画」ってなに?
(お答え)政府は賠償を確実に進めるため賠償主体の東電を存続させ、賠償の財源を国が支援する(一時的にたてかえる)ために原子力損害賠償支援機構を立ち上げました。政府が直接東電とやりとりするのではなく、両者の間に支援機構を置いて東電のリストラと改革を進めていくことにしたわけです。お金をたてかえるのだから、東電さん、あんたたちも“乾いたタオルをしぼるがごとく”リストラにつとめなさいよ、ということで、じゃぁ、どうするかを具体的に計画・実行させるのが支援機構です。東電がもらったお金を返済できるように(つぶれかけている東電を再建するために)国に「こういうことをします」と約束したのをまとめたのが「総合特別事業計画」です。

(Q2)計画の内容は?
(お答え)聞き捨てならない計画ですゾ!
<収支計画概要>
・ 政府が1兆円出資して50%超の議決権を持つ
・ 金融機関から1兆円借りる
・ 今年4月から家庭用電気料金を値上げし、2013年4月以降柏崎刈羽原発を再稼働させ、2013年度には1千億円の黒字を出す
<組織見直し概要>
・ 社外取締役を過半数にして「委員会設置会社」にする
<リストラ概要>
・ 10年間で3兆3650億円のコスト削減をする

(Q3)えーっ、柏崎刈羽原発の再稼働を国が認めたってわけ?
(お答え)そうです。安全性も全く確認せずに2013年4月再稼働という計画を「ふむふむ、よかろー」と認めたのです。ありえない暴挙です。許せない暴挙です。
西沢社長は次の計画を示しました。
    2013年度:(4月)1号機 (5月)7号機 順次5、6号機
    2014年度:3、4号機
    2015年度:(秋)2号機
    
“えだのん”とネット上でよばれ、もてはやされているのか、あそばれているのか不明な経産相枝野幸男氏の発言を紹介します。

「原子力規制庁の安全確認が条件。経営計画を立てるための仮置きです」
「再稼働は経営の観点で行った認定とは別問題」

こんな言い訳を「あぁ、そうですか」と認めるわけにはいきません。

政府は、この計画でいけば東電も遅くないうちに黒字に転じ、国にお金を返済することもできる、金融機関も「それなら貸しましょう」と融資してくれる、ということで計画を認めたのですから、柏崎刈羽原発再稼働は東電再建の欠かせない前提条件として認定されているのです。仮置きなどではありません。
下河辺新会長も言っています。
「再稼働ありきではないが、原発を想定しない計画は現実には絵に描いた餅だ」」
広瀬新会長も言っています。
「電気料金をある程度おさえるために、柏崎刈羽原発を基幹電源として活用する」

つまり、「総合特別事業計画」とは、柏崎刈羽原発再稼働が東電が生き延びる条件で、別な言い方をすれば再稼働しなければ東電はつぶれて国にお金も返せなくなり、賠償のほとんどを国が負担することになるという筋立ての計画で、国はそれに大きな“花丸”をつけたのです。

国は安全確認を蹴飛ばして、柏崎刈羽原発の再稼働を認めたのです。
枝野氏がいう「安全確認が条件」なら、安全確認ができないうちに計画に載せてはいけないはずです。

枝野氏が、柏崎刈羽原発の実態、①ストレステスト1次評価報告に239箇所ものミスがあった ②周辺断層の連動の可能性があり調査が続いている ③2~4号機は中越沖地震後の点検すら終わっていない、を知りながら認定したのです。「なに、たいしたことはないさ。地元もおおい町のように“理解”させるさ」とタカをくくっているのでしょう。

柏崎刈羽原発再稼働を計画通り進めるためには、何としても大飯原発再稼働を突破して、再稼働容認の流れを作っておきたい、そんな声が永田町あたりから聞こえてきても不思議ではありませんね。

泉田知事は計画が認定された翌日、下記のコメントを発表しました。

「…当該事業計画の収支見通しでは、来年4月から順次柏崎刈羽原子力発電所が再稼働することを前提として、料金算定がなされています。
 国から支援を受けるために計画を作らざるをえないという状況があったとしても、一昨日の広瀬常務の原発をゼロにするのはもったいない、という安全を軽視した発言は看過できません。
 加えて、福島原発事故の検証と社内のけじめもつけられていない中で、再稼働に具体的に言及し、それを国が認定するということは極めて遺憾です。
 再稼働が前提であれば、東京電力からの説明を受ける意味を見出すことはできません」


もっとたくさん紹介したい記事はあるのですが、大分長くなってきたので、最後に…

5月18日東電原発事故で福島県川俣町から避難し、一時帰宅中に自死なさった渡辺はま子さんのご遺族が東電に約9100万円を求める裁判を福島地裁に起こしました。

ご遺族が語った避難生活でのはま子さんは、東電原発事故が人々に与えたあらゆる苦しみを一身にせおったようで、どんなにつらかったろうか、苦しかったろうかと、そばにいて背中を撫でてさしあげたいようです。

ご遺族は4月に東電へ賠償請求したのですが、東電が回答を保留したので裁判に踏み切られました。

東電のコメントです。

「原発事故で多くの皆様に迷惑をかけ、心からおわびする。訴訟に関する回答はさしひかえたい」

迷惑! 大切な家族を奪われた渡辺さん一家は、東電に迷惑をかけられたのですか?はま子さんの自死は原発事故が生んだ迷惑なのですか?それとも、はま子さんの死は事故と関係ないよと言い切るのですか?

事故を過小評価し続けている東電は、事故による人々の苦しみ、被害・損害も過小評価し続けています。東電が起こした事故で、おびただしい数の人々が深く傷つけられ、苦しんでいるのです。明日の見通しのつかない暗闇に置かれているのです。そのことに思いを致さない東電という組織、そこでリストラしてもまだ600万円を超える年収(平均)を手にして東電再建にいそしむ人々、再稼働を進め料金値上げを認めて東電再建に手をかす政権…私たちもまた暗闇におかれていることに気づきます。

暗闇のなか、どのように歩を進め光を求めていくのか、次回にします。

最後までお読みいただいてありがとうございました。
よい日々でありますよう!
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まとめtyaiました【迷惑】

いかがお過ごしでしょうか?前回更新から2週間も過ぎてしまいました。花咲き乱れ、空気も澄んだ一番良い季節のまんなかでダラーッと“全身解放”で過ごしたかったのですが、そうは...

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大変知的で、読みやすく、なにより面白いです。
今までこのブログと皆さんの事を知らなかったことを後悔いしています。
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